短期借入金と長期借入金
企業が資金調達をする過程で借入金をどのように返済していくかが問題になるケースが見られます。
特に銀行などの金融機関から融資を受ける場合、短期的および長期的事業計画の提出が求められます。
そのような場合、計画書の中に盛り込まれるのが短期借入金と長期借入金に関する情報です。
短期借入金と長期借入金はどちらとも融資という意味では同じですが、返済期間に違いがあります。
短期借入金の返済期間は最長でも1年、長期借入金の返済期間は最短で1年です。(返済期間が1年を超える場合には長期借入金だと覚えておきましょう。)
金融機関は短期借入金と長期借入金についての情報を精査し、融資の可否を決定します。
融資を申し込む場合、短期借入金と長期借入金のどちらにするかを選択する必要があります。
審査基準が比較的緩いのが短期借入金です。
その理由は銀行をはじめとする金融機関にとって短期借入金の方が貸し倒れリスクと管理コストを抑えられるからです。
銀行は不良債権処理の苦い経験から融資をする際の基準を高くしています。
できるだけ不良債権を出さないようにするためには、効率的に回収できる金融商品を市場に送り込む必要があります。
その一環として短期借入金に相当する短期返済ローンの販売に力を入れています。
もちろん信用力が高ければ長期借入金を利用しやすくなります。