求償権とは?
債務者が債務返済に行き詰ってしまった場合、債権者は保証人もしくは保証会社に対して債務の返済を求めます。
本来であれば債務者が支払うべき債務ですが、債権者に対して保証人や保証会社が債務を返済することで、本来の債権者はその立場を失います。
債務者の債務は返済されたことになりますが、保証人や保証会社は本来の債務者に対して支払った債務の返済を求めることができます。
これを求償権と呼びます。
保証人や保証会社が求償権を有することで、本来の債務者に対する賠償請求権を行使できます。
本来の債務者が所有している土地や建物などの不動産があれば、競売にかけることができます。
求償権があるおかげで保証人や保証会社は債権を回収できる権利が生まれることになります。
求償権はどのようにして設定されるのかというと、融資を申し込む際に保証人や保証会社の保証を立てますが、その時に保証人もしくは保証会社との契約を同時に結びます。
契約には求償権を認める文言を付すのが一般的で、これが求償権を行使できる根拠になります。
しかも求償権には保証人や保証会社が被った被害を賠償するための賠償請求権が含まれるため、より強力な権利だということが分かります。